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 右サイドに左利きの選手を置く戦術はよくあるけれど、左サイドに右利きの選手を置く戦術が少ないのはなぜか?という疑問に関する考察を読みたい、という御意見を、どなたかにいただいた。

 ずっとそれについて考えていたのだけれど、少し思ったところを書いてみたいと思う。
 ちなみにスゴイややこしいので、左右の感覚を研ぎすましてどうぞ(笑)

 左利きの選手は右利きに比べで、確実に絶対数が少ない。だから、右サイドでプレーする左利きの選手よりも、左サイドでプレーする右利きの選手の方が、数学的な可能性としては絶対に高いのだ。それにもかかわらず、左サイドでプレーする右利きの選手は、そう多くない。

 もちろん、いないわけではないのだ。しかし、プレミア関係で及第点を与えられる選手となると、アーセナルのロベール・ピレス(Robert PIRES)や、ニューカッスルのキーロン・ダイアー(Kieron DYER)、R・マドリー時代のスティーブ・マクマナマン(Steven "Steve" McMANAMAN)(現マンチェスター・C)ぐらいで、数は少ない。それは、なぜなのか?

 第1に、右利きの選手で左サイドでプレーできる選手がそもそも少ない事。

 第2に、左利きの選手の絶対数が少ないため、左サイドに左利きで使える選手がいれば、左利きが優先される傾向があり、あえて左サイドに右利きの選手をコンバートする必要性が少ない事。

 第3に、僕はこれが一番の原因だと思うのだが、右利きの選手に比べて、左利きの選手の『空間的能力』が優れているため、左サイドで右利きの選手を使うより、右サイドで左利きの選手を使った方が、適応する可能性が高いため。

 この『空間的能力』というのは何か?

 一般に左利きは右脳が発達している、と言われる、あれである。左利きの人は右脳が発達し『空間的能力』に秀でる事が多いとされる。これはまったく科学的でないように思われがちだが、実はそうではない、科学的に裏打ちのある話なのだ。

 人間には、左右の脳をつなぐ脳梁と呼ばれる部分があり、この脳梁は、左右の脳の情報を交換する唯一のルートなのだ。左利きの人は、右利きの人よりこの部分が太く、左右の脳の連携が良く、したがって自然に効率よく物事を処理できるのだ。

 さらに右脳は、別名 芸術脳と呼ばれ、空間的・直感的・音楽的・芸術的能力を司り、右脳が活性化している左利きは、当然この手の能力に秀でている可能性が高い。

 例えば、左利きの人は右手で文字を書き、同時に左手で鏡文字(左右反転した文字)をスラスラと書く事ができる確率が高い。その時に彼らが異口同音に言う言葉は「左右対称に手が勝手に動く」のだと言う。

 これは、頭の中で左右の脳が上手く連携している事を示す一つの例であり、突き詰めて言えば、右手でやる事と反対の事を、感覚的に左手で出来る、という事だ。

 それは、足も同じだ。そして、逆サイドでプレーするという事は、おおざっぱに言えば、本来あるサイドでプレーする人が、反対のサイドでプレーする際に、左右反対の環境を上手く想像できるか、という能力にかかっている。

 それならば、そのために必要な『空間的能力』に優れた左利きを右サイドにコンバートした方が、右利きを左サイドにコンバートするよりも、プレーしにくい環境をカバーできる確率が高いのではないだろうか?

 さっきの鏡文字の話が、足についても言えるとしたら、それは左サイドに右利きの選手を置く戦術が少ないという、大きな理由になるのではないだろうか?

 また、話はそれるが、左利きの選手には、マラドーナ、ベルガー、キューウェル、ビドゥカ、リバウド、エムボマ、ミハイロビッチ、キルバーン、ダフ、ギグス、ラパイッチ、ラウール、イアン・ハート、ゼンデン、中村俊輔など、独創的でテクニカルな選手が多いように思う。

 そして同じように、左サイドでプレーする右利きの選手には、テクニカルな選手が多い。前述のピレス、ダイアー、マクマナマンなどは、みなテクニカルで独創的な選手だ。これは逆に、右利きの中で比較的『空間的能力』に恵まれた選手でないと、左サイドではプレーできない、という事の証明になるかもしれない。

 サッカー以外の過去の偉人たちを見ても、アルバート・アインシュタイン、パブロ・ピカソ、アイルトン・セナ、ジミ・ヘンドリックス、チャールズ・チャップリン、ビル・ゲイツ、ポール・マッカトーニー、王貞治など、天才型には左利きが多い。

 Jリーグの左利きのプレーヤーの半数以上が状況判断能力や空間把握能力が特に必要とされるMF登録であるというデータもある。これは偶然だろうか?

 統計や類型を並べただけで科学的ではない、とは言われそうだが、少なくとも僕は、左利きというのは何か右利きとは変わった能力を持っている、と、正直そう思う。


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